液晶に代わる次世代の反射型カラーディスプレイの状況

qualcomm-mirasol
最近、あまりニュースにもならないので現状をまとめてみます。
何かあれば随時更新予定です。



電子ペーパー

E Inkはマイクロカプセル型電気泳動方式を採用していますが、モノクロに関してはフレキシブル(Mobius)になったりと進歩が見られる中、カラーの「Triton」に関してはまだまだの様子。

pocketbook-color-lux
ここ最近でコンシューマ向けに売られているのだと「Pocket Book Color Lux」と「Ectaco jetBook」くらいでしょうか。とにかく採用例が少ないです。

Liquavista
一方、エレクトロウェッティング方式の開発を進めているLiquavistaですが、こちらは2013年にAmazonに買収されました。(※1)
このニュースを見てAmazonもカラー化には意欲的とも見えますが、実用的になるのは先になりそうです。

リコーも開発をしているようですが、業務向け止まりで一般向けにまで降りてくることは無さそう。(※2)

ちなみに、ブリヂストンも電子ペーパーの開発をしていましたが、2012年に撤退しました。(※3)

※1:アマゾンがEWディスプレイ技術の Liquavista をサムスンから買収
※2:リコーが開発中の紙のように明るいフルカラー電子ペーパー
※3:電子ペーパー事業からの撤退について

Mirasol

2014年に入り、シャープがMEMSディスプレイに関するニュースがありましたが、共同開発をしているQualcommも同様に、このMEMSの技術から「Mirasolディスプレイ」を開発しています。
カラーフィルターがなく、低消費電力かつフルカラーというのが売りです。
ただし、発色は外光が必要になるため、暗い場所では見えません。これを実現するにはフロントライトを搭載して照らす必要があります。

sunflower_mirasol
この「Mirasol」に関してはかなり長い期間開発をしていて、一度、中韓書店の電子書籍リーダーに搭載されましたが、見事にコケています。(※5)
問題としてはまず発色の悪さ、そして歩留まりが悪いといったのがあります。

しかし、2014年にQualcomm自ら、スマートウォッチ「Toq」でMirasolを採用したことで新しい可能性が見えてきました。
省電力で日光下でも見れるというのは透過型にはない特徴ですし、是非この路線で頑張ってほしいです。

※5:Toq公式ページ

Pixel Qi

pixel-qi-display
カラー、モノクロに切り替えることができるという面白い発想のディスプレイです。
カラー時は従来のカラー液晶のように使え、日光下ではモノクロにすることで視認性が上がり、省電力でバッテリーにも優しいという特徴があります。

2,3年前は細々とコンシューマ向けにも採用されてたりしていましたが、最近はそのようなこともなく停滞しています。
一応パネルのみの販売もしていますが、コアユーザ向けです。

ここまで落ち込んでいる理由はというと、お察しの通り、品質が中途半端ということです。
視野角、コントラストが悪いため、カラーは液晶以下、モノクロは電子ペーパー以下と見事に器用貧乏な製品となっています。

あと、10インチ版が1280×800、7インチ版が1280×600と、解像度が時代遅れになってきているのも残念ポイントです。

液晶や電子ペーパーにも劣らずとなれば素晴らしいのですが…。


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